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ego (lite) のブラウザ移行、安全性とプライバシーの仕組み

ego (lite) Team
ego (lite) Team
2026年6月25日5 分で読了
遠くの丘へと続く曲がりくねった小道と、光る盾のシンボルが描かれたパステルカラーの花畑

AI エージェントをブラウザ上で利用できると強力なのは、実際の作業の多くがブラウザ上で行われているからです。一方で、同じ理由から、安全性には十分な配慮が必要です。

ブラウザには、ログイン済みのセッション、Cookie、拡張機能、ブックマーク、ワークスペースの設定、SaaSや社内ツールへのアクセス情報など、日々のWeb作業に必要なさまざまな情報が保存されています。AI エージェントがこうした環境で動作する以上、エージェントが「何にアクセスできるのか」「いつ操作を行うのか」、そして「ユーザーがどのように操作を管理できるのか」を明確にしておく必要があります。

そのため ego (lite) では、プライバシーと安全性の範囲を明確にしたうえで、ブラウザ移行に対応しています。

ブラウザ移行は、ユーザーのデータを収集するためのものではありません。普段使っているブラウザ環境をそのまま引き継ぎ、エージェントが毎回まっさらなブラウザから始めるのではなく、実際の利用環境の中で作業できるようにするための仕組みです。

私たちのアプローチは、3つの考え方に基づいています。デフォルトでローカル環境を優先すること、エージェントが利用できる情報をタスクに必要な範囲に限定すること、そして重要な操作ではユーザー自身が確認・管理できる状態を保つことです。

ego (lite) がブラウザ移行をサポートする理由

実際に役立つブラウザタスクの多くは、まっさらな状態から始まるわけではありません。

多くの場合、ユーザーがすでにログインし、SSO認証を済ませ、必要なワークスペースを開き、拡張機能をインストールし、作業に必要な設定や権限がブラウザに揃った状態で行われます。

エージェントが毎回まっさらなブラウザから作業を始める場合、ユーザーはそのたびにログインや2FA認証をやり直したり、必要な情報を設定し直したり、拡張機能を再インストールしたり、さらには情報を手動でプロンプトにコピーしたりする必要があります。これでは余計な手間がかかります。場合によっては、本来ブラウザ内に適切な形で保存されていた機密情報をユーザー自身がエージェントに貼り付けることになり、かえってプライバシー上のリスクを高める可能性もあります。

ego (lite) は、こうした手間を減らすためにブラウザ移行を採用しています。ユーザーが普段利用しているブラウザ環境をそのまま引き継ぎながら、エージェントがアクセスできる範囲を、ユーザーが実際に依頼したタスクに必要な範囲に限定することを目指しています。

ブラウザ移行は認証情報の収集ではありません

ブラウザを移行するために、保存済みのパスワードを ego へ送信する必要はありません。

すでに認証されているブラウザセッションを利用することと、認証情報そのものを収集することは異なります。すでにWebサイトにログインしている場合、そのサイトがユーザーを認識するためのセッション情報がブラウザに残っています。そのサイトでの作業をエージェントに依頼すると、エージェントはブラウザ内にすでに存在するログイン済みのセッションを利用して操作します。

つまり、エージェントがユーザーのパスワードを取得する必要はありません。また、パスワードをAIモデルに渡したり、機密性の高い認証情報をエージェントが常に利用できる情報として扱ったりする必要もありません。

ログイン、支払い、アカウント情報の変更、メッセージの送信、最終的な送信・確定など、重要な操作ではユーザー自身が操作を管理できることが大切です。ego (lite) では、エージェントが何をしているのかを確認し、作業を一時停止したり、必要に応じて自分で操作を引き継いだりできます。

エージェントのアクセスはタスクに必要な範囲に限定されます

エージェントが役に立つためには、ある程度の情報が必要です。

ページの要約を依頼すれば、そのページの内容を読み取る必要があります。フォームへの入力を依頼すれば、フォームの項目を理解する必要があります。ログイン済みのSaaSツールでの作業を依頼する場合には、そのタスクに必要なページの状態や、認証済みセッションの情報が必要になることもあります。

重要なのは、アクセスできる範囲をタスクに必要な情報だけに限定することです。

エージェントが利用するのは、ユーザーから指示されたタスクを完了するために必要な情報だけです。ブラウザ内に情報が存在するからといって、そのすべてに自由にアクセスしてよいわけではありません。タスクによっては、ページ内のテキストや構造、スクリーンショット、ユーザーからの指示、明示的に提供されたファイル、許可されたページを操作するために必要なブラウザの状態などが含まれる場合があります。

ego (lite) の基本的な考え方は、既定でローカルファーストのブラウザ環境で、エージェントが利用する情報をタスクに必要な範囲に限定し、重要な操作についてはユーザー自身が確認できる状態を保つことです。

「ローカルファースト」とは、ブラウザを移行した後も、基本的に作業環境がユーザー自身のデバイス上に保持されることを意味します。エージェントに操作を依頼すると、ego (lite) はそのタスクに必要な範囲だけをエージェントが利用する情報として渡します。

つまり、ブラウザの情報によってエージェントは普段の利用環境を引き継いで作業できる一方、タスクの範囲を設定することで、エージェントが利用できる情報にも明確な境界を設けています。

ユーザーのデバイス、ローカルなブラウザ環境、狭く限定されたタスクコンテキスト、独立したエージェント Space、そして人による監督ループを示す図

Spacesによりエージェントの作業を可視化・分離

AIブラウザの安全性は、データをどのように扱うかだけではありません。ブラウザそのものをどのように設計するかも重要です。

一般的なブラウザ自動化では、エージェントがユーザーと同じ画面上で操作を行います。タブを開いたり、ウィンドウを動かしたり、操作中の画面を切り替えたりするため、人間のブラウジングとエージェントの操作が混在してしまいます。その結果、エージェントが何をしているのか把握しづらくなり、必要なタイミングでユーザーが介入することも難しくなります。

ego (lite) では、Spacesを使ってユーザーのブラウジングとエージェントの作業を分離しています。

エージェントが別のSpaceで作業している間も、ユーザーは自分のSpaceでそのままブラウザを使い続けられます。エージェントが現在使用しているタブを奪ったり、作業中のウィンドウを妨げたりすることはありません。一方で、エージェントの作業はいつでも確認できます。エージェントのSpaceを開いて作業状況を確認したり、タスクを一時停止したり、必要に応じて操作を引き継いだりできます。

このように作業環境を分離することで、ユーザー自身のブラウジングを妨げず、いつでも確認・介入できる状態を保ちながら、エージェントにも独立した作業環境を提供しています。

プライバシー管理と機密データ

ego (lite) は、ユーザーのブラウザプロファイルを企業のデータセットとして扱わないように設計されています。

ブラウザ移行は継続性を保つためのものであり、ユーザーのブラウザ上のデータを収集するためではありません。エージェントは、ユーザーから依頼された作業を完了するために必要な情報だけを利用します。パスワードやクレジットカード番号などの機密情報をエージェントに送信したり、AIへの入力情報として保存したりするべきではありません。

AI機能でモデルによる処理が必要な場合には、回答の生成や操作の実行に必要な範囲で、タスクに関連する情報が処理されることがあります。また、第三者のAIモデル提供元がユーザーデータを独自のモデル学習に利用しないように制限を設けています。

ユーザー自身もプライバシー設定を管理し、必要に応じてアクセス権を取り消すことができます。さらに、機密性の高い個人情報をプロンプトや作業フォルダへ直接入力しないことも重要です。

制限事項

ブラウザエージェントは、まだ発展途上の分野です。作業時間を節約し、繰り返し作業を減らし、本来は人間向けに設計されたさまざまなツールを操作できますが、それでも間違える可能性はあります。

複雑なインターフェース、想定外のページ構成、隠された指示、認証フロー、影響の大きい操作などでは、エージェントが正しく処理できない可能性があります。そのため ego (lite) は、完全に見えない自動化ではなく、可視性、分離、ユーザーによる制御を中心に設計されています。

AIによる自動化はブラウザ上の作業をよりスムーズにできますが、重要な判断まで人間の手から離れるべきではありません。

ego (lite) がブラウザ移行をサポートしているのは、エージェントが実際の作業環境を利用できることで、より実用的に機能するからです。重要なのは、必要な情報をエージェントに提供しながらも、無制限にアクセスできる状態にしないことです。

これが私たちの目指す方向です。エージェントが実際の利用環境の中で作業でき、ユーザーがその動作を確認し、必要に応じて介入できるブラウザです。そして、ブラウザ移行がデータ収集にならずに継続性を保てるブラウザです

Citro が ego の各サービスにおいて個人データをどのように扱っているか、詳しくは以下をご覧ください: プライバシーポリシー.